Phasemation フェーズメーション

colums会長のコラム

会長のコラム 206

10月のコラムです。
毎年、年内に発売された新商品から、優秀なものを選ぶ恒例の行事が雑誌社ごとに行われ、有力誌の全てに当社はエントリーします。そのプレゼンテーション活動が始まる、忙しい季節の10月であります。
今年は、アナログLP再生に必要なフォノイコライザーアンプのEA-550 と、MCフォノカートリッジ用ステップアップトランスのT-1000 の2機種となります。
EA-550 は、旧作EA-500 のバージョンアップ品で、その変更点は、昨年発売した新商品のステップアップトランスT-2000のノウハウ、汎用素材の使用、そして回路の見直しにより、コストダウンが可能となり、その成果から得たものは、価格以上の高音質となりました。
トランスのT-1000は、EA-550に組み込んだものと同じトランスを独立したパッケージに収めたものです。理想のパッケージ環境によって、EA-550に組み込んだ同種のトランスとは格段に優れた音質を得ています。この現象は、アナログ再生ならではのノウハウと言えるもので、アナログ再生の深淵なる技は、芸術の極みに近い証と言えましょう。
是非、お近くのショップでご試聴をお勧めします。その音楽性の表現の違いには、目から鱗であり、アナログならではの技術ノウハウに改めて注目して頂けるものと思います。

私ごとで恐縮ですが、先日深夜にトイレに立ったところ、左の眼が全く見えて無いことに気が付き、驚いて常駐ナースに伝えると、脳梗塞、脳溢血、などの疾患が疑われるとのことで、救急車で脳外科医に運ばれ、MRI の診断を受けました。結果は、異状なしと言われ眼科に行くようにいわれて、翌日近くの眼科に行くと、手に負えず横浜市大病院に移送され、1日掛かっての結論は黄斑への血流不良との事でした。
眼圧増の薬等が処方されましたが全く効かないし、薬症から体調が悪くなり、結局血液サラサラの薬で様子観となりました。私の理解では目の梗塞と思い、医師の弁からも回復は望めそうもなさそうです。車の運転が出来ない、これが悔しいし、行動力は半減でありますが、加齢から来るもので、車の事故への事前防御と思えば仕方無いです。

今月の音楽ライフです
10月1日火曜 18:30 開演でチャイコフスキー/オペラ「エウゲニ・オネーギン」に新国立劇場へ行ってきました。
本公演は、今シーズンの初日公演です。今シーズンも全て初日公演を購入済です。と言うのも、これが、良い席を確保する唯一の手段の様です。当日も苦手な夜の公演でありました。幸いに、帰路の道路が空いており22:00に劇場を出て22:30に帰宅、それでも23:00から食事、就寝は、24:00を回っていました。
本公演は、5回の公演が予定されていて、夜の公演は今回と12/9の2回が予定され、運が悪かったと言うことです。
この演目は、オペラ後進国のロシアものですが、何と言ってもチャイコフスキー作曲によるものです。ストーリーが、極ありふれた恋愛物語で、詰まらない理由から男同士が決闘する、相手の女性は姉妹と言う設定です。ストーリーに特徴は有りませんが、何といってもチャイコフスキーの作曲ですからメロディーが綺麗で、単独で演奏される聞きなれたフレーズも有って、長い演奏時間に関わらず楽しめるオペラで有ります。
当日の指揮がアンドリー・ユルケヴィチ、 オーケストラが東京フィル。この指揮者はウクライナの出身ですが、ヨーロッパでの活躍も多い人で、当劇場の音楽監督である大野和士の目利きによるものでしょう。
キャストのトップ4人はロシア人。その中でオリガ役の鳥木弥生が頑張っていました。この人は、ロシア圏で活躍している人ですが、ヨーロッパでもイタリアものにも出演していて、極めて貴重な歌手のようでした。現地の楽界に通じる音楽監督の選眼でしょうか、新国立劇場には「ファルスタッフ」に一度出ていまして、藤原歌劇団の所属ですが、海外での活躍が主なようです。
新国立劇場の公演レベルは、海外劇場ものに劣らぬレベルであり、料金も当然に他の国産ものの倍以上です、これは仕方ないか。

10月26日神奈川フィル定期演奏会 音楽堂シリーズに15:00開演で行ってきました。この演奏会は「モーツアルト+(プラス)」と題するもので、曲目が、R・シュトラウス/13管楽器のためのセレナード、モーツアルト/クラリネット協奏曲、モーツアルト/セレナード第10番「グラン・パルティータ」の3曲でした。
R・シュトラウスは、父親からモーツアルトのような綺麗なメロディーを作曲しろと幼少時から言われていて、モーツァルトがR・シュトラウスの作曲原点であることは有名な話です。このコンサートもそこから命名されたとマエストロが言っていました。
チャールズ・ナイディックの吹き振りによるもので、この人はクラリネットのピリオド楽器奏者としても数多くの録音を残している銘奏者の一人です。
パッケージメディアのLPやCDに名盤が豊富な曲です。しかし演奏機会は何故か多く有りません、音響効果の良いこじんまりしたホールで、一流の奏者が奏でるこのポピュラーな曲を聴く午後のひと時は、何とも至福を感じる時間でありました。グラン・パルティータは、映画の一コマに出てきたり、何かの時に良く奏される曲ですが、全曲は50分ほど掛かる大曲であり、全曲生演奏となるとリード楽器奏者は結構大変な様子でした。
左片目の失明状態でうっとうしい感じも忘れるひと時、終演後は久しぶりに何時ものすし屋で日本酒、やはり「生る」ことの有難さを満喫した次第です。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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