使いやすさも兼ね備えた新しい昇圧トランス
- 入力をバランス/アンバランスを選べるようになりました。
- これまでMCカートリッジのみしか接続出来なかった昇圧トランスにPASSモードを設けたことでMMや高出力MCカートリッジも接続可能になりました。
- 出力にXLR端子を追加し、XLR端子の入力しか持たないフォノアンプにも接続可能になりました。
使いやすさも兼ね備えた新しい昇圧トランス
新トランス採用で音質を見直し、使いやすさも向上!
MCカートリッジの繊細かつ情報量の多い音楽信号を再生するにはまずMMのレベルまで昇圧しなければなりません。その方法としては電気回路で構成されたアンプもありますが、Phasemationの提案の1番目はやはりトランスによる昇圧です。理想的なインピーダンスマッチングに加え、電源を持たない為ノイズの発生源が無い事が大きなメリットだからです。フェーズメーションの昇圧トランスのラインナップにおいてT-550は中堅のベストセラーモデルでした。そのT-550を更にブラッシュアップし、使いやすく新設計したのがT-600です。
T-600の心臓部でもあるトランスの製造工程を見直し、巻き上げ時の線材張力管理等より精密な工程改 善を実施、結果より豊かな表現力を持つ進化した新しいトランスを搭載しました。
入力出力とも各々1系統のバランス (XLR)、アンバランス (RCAピン)を持っています。XLR端子にはノイトリック社製、RCAピン端子は金メッキ端子を採用し高音質をお約束します。これまでT-550では入力の選択は出来ませんでしたが、バランス入力かアンバランス入力かを選べるようになりました。
これまでT-550ではMCカートリッジしか接続できませんでした。特に接続先のプリメインアンプにPHONO入力が1系統しかない場合など結線しなおさねばなりませんでしたが、T-600ではMMカートリッジも予め接続しておき、入力切替でPASSを選ぶことで使用可能となり、またMCカートリッジの中でも出力の高いカートリッジでは昇圧の必要が無い製品もありますが、こういった製品もMM同様接続いただけます。又通常MMの接続にバランスを用いる事は日本では少ないですが、ターンテーブル側のケーブルがバランス接続時に、MMカートリッジへ変更して聴かれる場合なども配線を変更することなくお使いいただけます。
コンパクトなボディですが、トランスを収納していいるだけではなく、漏洩磁束を抑えるためにシールド板を設置、また不要な振動を抑制するために、トランスはダンピング・ラバーによるフローティング構造としています。
回路長を可能な限り短く設計するだけではなく、BALANCE / UNBALANCE / PASS 切替には金メッキ接点のロータリースイッチをを採用し鮮度の高いサウンドを実現しています。
最適カートリッジ出力インピーダンス | 1.5~40Ω |
負荷インピーダンス | 47kΩ |
昇圧比 | 26dB |
周波数特性 | 10~100k Hz (±2dB) |
外形寸法 | 174(W) x 93(H) x 188(D) mm |
重量 | 2.1kg |
入力端子 | XLR(バランス) x 1, RCA(アンバランス) x 1 |
出力端子 | XLR(バランス) x 1, RCA(アンバランス) x 1 |