Phasemation フェーズメーション

colums会長のコラム

会長のコラム 274

相変わらずの米国大統領トランプの「思い付き施策」に振り回される世界経済と戦乱の行方。そこに大きな影響を受ける日本経済、その環境の下で参議院選挙が行われました。
その結果は、ご承知の通り、選挙前からの大方予想されていた通り、首相の脇が甘かった結果と思われても仕方ない、私の感想です。
話題を変えます。当社の新商品「パッシブ・プリアンプ」に付いて、その音量調節の過去歴等を改めて検証してみます。VRに依る音量調節は、仕組みが簡単である事から、広範囲に利用されてきました。しかし、本方式はVRを絞る事で音が痩せる事は知られており、電子VR等が開発され実用化されていますが、価格対効果に付いては納得出来ないと我々は理解し、「トランス」の原理を利用した、アナログ技術に依る方式の音量調節、パッシブ・プリアンプとして完成しました。
本器をご試聴頂けると、一聴瞭然であり、即ご理解頂ける事は自信を持って居ります。
本器は、極めて原理原則に即した商品であり、ご理解頂くにはご試聴以外に有りません。
何故良いのか、極めて当たり前の理論で、敢えて説明はしませんが、オーディオに関わる技術者は先刻承知、市場には電子ボリュームなどを利用した商品があります。当社のパッシブ・プリアンプもその流れから来るものですが、当社はトランスの特性を利用したもので、制作技術の成果に依るものであります。音量調節にVRが一般的に使用されるのは、「簡単かつ安価だから」それ以外に理由は有りません。
当社は、何故手間の掛かるトランス式パッシブ・プリアンプを採用するのか。それは音楽再生に一貫したポリシーを以て、商品開発に取り組んでおり、これ以外に優れた方式は無いと、これ以上の考えに及ばないからです。従って、音楽を愛する、オーディオ・ファンの方々には、是非とも、ご試聴頂ける事を期待して止まないのです。

今月の音楽ライフ
私は新国立劇場の定期オペラ公演、みなとみらいホールの神奈川フィル定期公演の2公演を毎シーズンごとに2席購入しており、欠かさずに出かけています。どちらも夏の暑い時期は休みとなります。
今月は、みなとみらいホールの神奈川フィル定期演奏会のみで、新国立劇場の公演は無く、8月の細川の初演オペラ/ナターシャの世界初演公演が、今シーズン最後の公演となります。この初公演オペラのレポートは、来月のコラムをお楽しみに、ご期待下さい。
という事で、今月のオペラ公演は有りませんでした。

7月19日 14時開演 みなとみらいホールの神奈川フィル定期演奏会に行ってきました。
演奏曲目がオール「モーツァルト」、贅沢な演奏曲目揃いの演奏会でした。
最初のステージがモーツアルト/交響曲31番とビアノ協奏曲23番、そして後ステージが交響曲41番「ジュピター」でした。
シュテファン・ヴラダーのピアノとの指揮振り、そしてコンサート・マスターが大江馨でした。
当日演奏された3曲は、クラシック音楽を聴き始めたころからの馴染みの曲で、CD、LPとも何種類か持っているバージョンですが、こうして生演奏を聴いていると、初心の時代を思い出し、大きな癒し効果を体験しました。
しかも当日の指揮者の シュテファン・ヴラダーは、ウイーン生まれのオーストリア人、ウイーン音楽大学で学び、日本での演奏会では、N響、小澤征爾等との共演歴があり、世界での活躍機会の多い人です。神奈川フィルの企画も立派、我々の誇りであり感謝と感激でありました。
終演後は、横浜の名門料亭「濱新」で、ウナギ料理のウナ重、生きたウナギをその場でさばく、拘りの店、横浜は良いところ、幸せいっぱいの一日でした。

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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