会長のコラム 271
’25年4月のコラムです
トランプの「米国ファースト」を掲げる政策が、米国の貿易赤字を改善する政策として実施され、各国毎に軋轢が加わる状況が新聞記事を賑わせています。その一方、米国内ではインフレの兆候が表れ、大統領の思惑に反する現象に見舞われている。トランプは、専門のスタッフの意見を理解出来ないのでしょうか、知って知らぬふり、自流の政策を進め、彼なりの良い結果を期待しているのであろうか、何れにしても大統領らしからぬ愚かさと思える行動は、不動産業者のマインドと思えてならない。
ロシアのプーチンとトランプの休戦会談も何か変ですよ、何が如何して、今の現実に至っているのか、それを無視した様なトランプの対応も理解に苦しむ、何でも良いから「止めろ」的な折衝に見えて仕方がない。トランプの志向は、やっぱり不動産業者的志向に見えてならない。これ、電気屋の偏った私的景観であれば良いのですが。
我々のオーディオ事業は、平和の環境の下で成り立つ事業であり、5月に開催予定のドイツ・オーディオ・ショーは、その意味で成り行きが気になるのです。当社もここに参加予定で、現地の状況など、次号にてレポート出来る筈で、請う「ご期待」と言いたいところです。
トランプの貿易方針に対して、我が国の為政者も対応に尽力している事が報道されています。しかし気になるのは、米国の対中国に対する異常なる対応、対する中国は、静観姿勢で際立った対応は報道されていません。その中国には、何か魂胆があるのか、何ら気配が無い事が気になります。トランプにやりたい放題やらせ、引っ込みが付かなくなる事態を待っているのでは?
しかし、トランプも第3次世界大戦を望んでいる程に無能では無いと思う。だとすれば、外交手段の範疇か、まさか不動産業者の志向のトランプなりの手段? これだけは無しに願いたい。ここ暫くは目が離せませんね。当社のオーディオ事業、その成り立つ基盤は、世界平和である事が、事業の前提ですから気になります。
今月の音楽ライフ
4月は、新国立劇場オペラの公演は有りません。
今月の神奈川フィルの定期演奏会4/26(土)に、みなとみらいホールにて14時開演で行ってきました。
当日の演奏曲目
前ステージがショスタコーヴィッチ/チェロ協奏曲第1番とグラジナ・バツェヴィチ/弦楽オーケストラの為の協奏曲、そして後ステージがショスタコーヴィチ交響曲12番。
指揮者が、沼尻竜典でした。
私、現代音楽は苦手で、自分から積極的に聞くことは殆ど有りません。しかしこの神奈川フィルの定期演奏会チケットは、毎回希望の席を確保し、定期会員として年間を通して一括購入していることから、行く事に使命感があります。
「ショスタコーヴィッチ」は、現代音楽の範疇なのだろうか。購入する音楽ソフトはロマン派の曲に徹底している今の私です、手持ちのオーディオ装置で聞く機会は殆ど無いのですが、不思議と緊張感が走る、緊張に満ちたコンサートでした。と言うのもこの人はロシア革命の初期に活動し、名だたる音楽家が排出した時期の作曲家ですから、ロマン派とは異なるものの不協和音などは有りません。
当日の交響曲12番は、期待通りの緊張の走る素晴らしい曲でした。神奈川フィルのメンバーと指揮者の沼尻竜典さんには、「ご苦労様でした」と後々まで心に残る激しい演奏にすっかり酩酊してしまいました。これから音の良いLPレコード探しが楽しみです。
追記
このコラム271は、神奈川フィル定期演奏会が4月26日で翌日から、超大型連休が始まります。その関係でこのコラム271は、定例の4月末日のネットONには間に合いませんでした。宜しく、ご理解の事お願い致します。