Phasemation フェーズメーション

colums会長のコラム

会長のコラム 279

R7年も暮れようとしている。最近の地球自然環境も何か異変を感じてならない。加えて地震発生のメカニズムなども変わりつつある様な気もする。落ち着かない歳の瀬でもあるが、何かと異変を感じるのは、私の歳のせいかも知れない。そうで有って欲しい。
オーディオ事業に関わる我々にとって、年末行事のオーディオ各誌による新商品評価の行事も済んで、一息ついたところです。その新商品は、光方式カートリッジと磁気方式カートリッジの両用に対応するイコライザ―・アンプで、話題になるレベルの性能を確保し、業界各誌から絶賛の評価を得ることが出来ました。その新商品EA-1500について、我々一同共に一息ついたところです。
当社は、磁気発電方式による、ムービングコイル方式のカートリッジを専門とするメーカーです。後発の光方式への関心を持つオーディオ・ファンの方も多いのは事実で、「どちらが良いのか」と言う問題に興味が募るところです。この点、我々も気になるところで、当社開発陣は、音楽愛好家の立場から、贔屓の駆け引き等を除外して、当社の真空管回路技術を駆使し、それぞれの音質に対し、最高音質を求めた回路設計を施し、商品化したのが、イコライザ―・アンプ EA-1500 です。
この動作原理の異なるカートリッジ、この違いを体験して頂くのが、音楽愛好家の方々にとって興味ありと言うところ。その観点から言うと、本器はそれぞれの特徴を明確に現す優れ物であり、「好きか嫌いか」の問題に落ち着くのです。という事で、音楽ソースの違い、雰囲気、気分の違い等によって聞き分けると言うスタンスで、試聴を試みるとオーディオの楽しみが倍増すると考えます。この比較テストでは、駆け引き無しに、違いを体験できます。
音楽の表現の違い、良い悪いは別問題、要は好きか嫌いか、再生音楽に納得出来るか出来ないか、先ずは、本器を以てお試し頂くことが先決。オーディオを通じての音学愛好家の方々のご試聴を期待して居ります。

今月の音楽ライフ
12/4 14時の開演でオペラ・グルック/「オルフェオとエウリディーチェ」に新国立劇場に行ってきました。当日の指揮は、新国立劇場オペラ芸術監督である、園田隆一郎でバロック・オペラの指揮を担ったものでした。
私は、このオペラの生演奏、全曲を聞くのは初めて。終幕で演奏されるソプラノ・アリアが単独で演奏される機会が多い曲で、ポピュラーな曲で有ります。ここを知る興味から、大きな期待をしつつ鑑賞に臨みました。
しかし、当日の公演は全篇を通じて、バレエによる表現演出で、残念ながら、私、バレエには興味が無い、理解出来ない、積極的な鑑賞意欲が有りません。当日の演奏は、この全篇に渡りバレエ演出で、バロック・オペラとして名のある作品で有りながら、残念さが残るオペラ鑑賞でした。しかし、終幕で演奏されるアリアは、すばらしかった。

89歳誕生日撮影

鈴木信行 :すずき のぶゆき

昭和45年勤務先のアイワ株式会社をスピンアウトして独立。

磁気記録に関る計測機器の製造販売の事業を開始し、その後カーエレクトロニクスの受託設計の事業を始める。

何れの事業も順調に発展したが、会長の永年の思いであった、ハイエンドオーディオの自社ブランドを立ち上げ、現在はカーエレクトロニクスの事業を主とし、協同電子エンジニアリング(株)として運営している。

現在、協同電子エンジニアリング(株)の取締役会長として、趣味のオーディオを健全に発展させたいと真摯に研究し、開発に勤めている。

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