会長のコラム 281
昨年の暮れの事、歯科医の玄関口の階段で転倒し、顔面で受けて怪我、顔面の右側半面が内出血で真っ赤に染まり、居心地の悪い正月を過ごしてしまった。
その傷跡もすっかり治りかけた頃、2月の初めに、今度は自宅書斎のパソコン、オーディオ機器等のセッティングされた畳の上で滑って転倒する。何分、書斎とはいえ畳は良く滑る。読みかけの新聞、雑誌等で踏み場の無い状態の中、注意しつつも、その上に足を乗せた瞬間転倒し、右足太腿から落下して強打、暫く気を失う様な感じは初めての経験。幸運にも骨折はしていないとの事であったが、打撲の痛さと内出血による痛さと痺れに悩まされる。
私、今年の9月に90歳になる。この歳を意識すると何か余計に危機感を感じる。ここを乗り越えるべく、自身に言い聞かせ、修行のつもりで平静を試みる。
歳は取りたくないと言ってみても仕方ない、愉快に過ごした過去を思い起こし、気を向けることにしている。それでも、修行者のレベルには覚束ない、今日この頃の情けない姿、我ながら悔しい思いで一杯なのだ。
今月の音楽ライフ
2月14日(土) 15時開演で、神奈川フィル音楽堂シリーズに行ってきました。
当日の指揮者が沼尻竜典、主席ソロ・コンマスの石田泰尚
演奏曲目は、前ステージが、ヒンデミット : 組曲「いとも気高き幻想」、長生 淳「神奈川フィル委嘱作品のCanary Field」の2曲、
そして、後ステージが、シューマン/交響曲第2番、この3曲でした。
何れの曲も私は初めて聞く曲でしたが、この2曲とも元気の良い、聞き応えのある曲で、聴きやすい曲でした。特に、シューマンの交響曲2番は、何故に演奏の機会が少ないのか、私の様なアマチュアのレベルでは、価値判断は出来ない欠陥でも有るのかも知れません。
2月26日(木) 14時開演で、新国立劇場でのオペラ「リゴレット」に行ってきました。
ヴェルディの代表作オペラ「リゴレット」は残酷悲劇の印象が強い作品でありますが、今回公演のエミリオ・サージの演出は、この残酷さ加減をかなり薄めた演出でした。
このオペラ/リゴレットの終局のジルダの死の場面、リゴレットが啞然として幕となる場面が深く印象に残るのが、私の知るオペラ「リゴレット」でしたが、この場面が何とも締まりのない演出で、心静かにエンドとなる今回の演出は、初めて観劇する人に、ショックの無い安心感を求めたのか、私にはサビ抜き鮨的な印象を受けました。